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2009.08/13(Thu)

Kiss Mark☆第4話

今日は「Kiss Mark(第4話)」の更新です。



さて・・・前回ちょっと二人の前に突然現れた元カノ美姫。混乱する和也は愛澄にどんな態度をとるのか・・・気になる方は続きから読んでね


前回までのお話はこちらをどうぞ

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Kiss Mark☆第1話

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【Kiss Mark☆第4話】


タクシーの中、何も話さないで和也から視線をそらすようにただ外を見つめていた。こんな態度しかとれない私が自分でも時々嫌になる。和也も私の手をギュッと握ったまま、私と同じようにひと言も話さなかった。



マンションに着いて、辺りを見回してエントランスに入った。玄関の鍵を開けて中に入り、扉が閉まったのを確認した私は和也に背中を向けたまま呟いた。



「ごめん・・・今日は・・・帰って。」



和也は後ろから私をギュッと抱きしめた。



「・・・俺が帰った後でおまえが泣くの分かってんのに・・・一人にして帰れるわけねぇだろ。」



和也の言葉に我慢してた涙が一気に溢れ出した。



「愛澄?・・・おまえはさ、俺と彼女のこと聞きたい?それとも聞きたくない?・・・おまえが聞きたいって言うなら話すし、そうじゃないなら・・・俺、話す気ないよ?」



和也に言われて考えた。きっと和也とあの人は付き合ってた・・・そんなこと今さら聞いたって意味ない。でも・・・このまま何も聞かなかったら、私の中のモヤモヤした気持ちはずっと消えない・・・



「・・・聞きたい・・・・・・」



「そっか。分かった。じゃあ全部話す。けど・・・」



和也は私の肩を掴んで自分の方に向かせた。



「これだけは分かってて。俺が好きなのはおまえだけ。今も・・・これから先も、愛澄を好きなことだけは変わらない。」



「分かってる・・・」



それから和也はゆっくりと美姫さんとのことを話し始めた。高校生の時に担任になった美姫さんと学校にバレないように付き合ってたこと、仕事が忙しくなって学校も休まなきゃいけなくなって、二人の時間が持てなくて別れたこと・・・私が教えてっていったことは包み隠さず、全部話してくれた。



美姫とのことを全部話し終わると、愛澄からはさっきまでの暗い表情は消えて、涙で濡れた瞳のまま俺を見上げてきた。俺は愛澄の涙を指で拭い



「どうした?」



と優しく問いかけた。



「・・・和也、ごめんね。」



「なんで謝んの?」



「・・・また・・・子供みたいなことしちゃったから。私・・・いつになったらやきもち妬かなくなるんだろ。」



「そんな日はこないんじゃね?たしかに・・・不機嫌な愛澄はちょっと大変だけど、でも愛澄がやきもち妬かなくなったら・・・俺やだな。」



俺は愛澄の頭をポンッと叩いて言った。愛澄はキュッと俺に抱きついた。



「話してくれて・・・ありがと。和也・・・好き。」



「分かってる。」



「ほんとに好き。」



「ウソだなんて思ってねぇよ。」



「どうしようもないくらい・・・好き。和也がいなきゃ・・・生きてなんていけない・・・」



「うん・・・全部分かってる。何も心配するな。」



かわいい愛澄・・・わがままだけど弱い愛澄。俺だってどうしようもないくらいおまえが好きだよ・・・



俺は愛澄を強く抱きしめた。








愛澄がシャワーを浴びてる間、俺はベッドに寝転んで不謹慎にも今日久しぶりに会った美姫のことを考えてた。



付き合ってたのはもう6年も前のこと・・・でも、全然変わってなかった。見た目ももう40超えてるなんて思えないほど綺麗で、仕事をしてるアイツはやっぱり生き生きしててかっこいい。愛澄とは正反対の美姫は、物分りのいい大人に見えるけど6年前、まだ17歳だったガキの俺に、弱音を吐いて甘えることもよくあった。そういう、美姫の強い部分と弱い部分のギャップに俺は惹かれてた。仕事が忙しくなったと同時に、二人の時間もとれなくなった。美姫の転勤話もあり、俺達は別れるという選択をせざるを得なかった。あの時、俺がもう少し大人だったら・・・美姫に寂しい思いをさせることはなかったかもしれない。なんでか、そんなことをふと考えていた。



ぼーっと天井を見ていると、愛澄がバスルームから出てきた。



「和也?お風呂入っていいよ~」



「ん、サンキュ。」



俺は起き上がってバスルームに向かった。



「あ・・・そうだ・・・和也?」



愛澄が何か言いたげに俺を呼び止めた。



「なに?」



「・・・ねぇ、今日はもう寝てもいい?・・・いっぱい泣いたら疲れちゃった。」



「いいよ。俺も今日早かったから眠いし。つーかさ、そんなこと気にしなくていいから。」



「うん。」



「髪乾かして寝ろよ?」



愛澄はニコッと笑って頷いた。



俺が風呂から出ると愛澄はもうベッドで寝ていた。正直・・・ホッとした。今夜、愛澄を抱くのは俺の中でとまどいがあった。さっきまで美姫のことを考えていた俺。最低だけど、愛澄を抱きながらもし美姫のことを思い出したら・・・そんな風に思ってしまっていた。



どうかしてる・・・もう忘れよう。そうじゃなきゃ、またきっと愛澄を不安にさせてしまう。
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